はじめよう!雨水活用
雨水タンクで雨をため、暮らしの中に活かしましょう。
まずはお庭の水やりに♪
野菜やお花が元気に育ちます。
洗濯やトイレにだって使えます♪洗いあがりがとってもさっぱり。水道も、洗剤の使用量も減らせます。
災害に備えて安心♪
地震や豪雨などので水道が止まっても、雨水タンクがあれば安心です。
* * *
雨の日は、どんな気分になりますか?
暗い?ゆううつ?じゃまくさい?
…ですよね?
でも、雨水タンクがおうちにあれば、雨の日が楽しみに変わります♪
雨は「汚れている」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実際にためてみると、とってもきれいなのです。なぜなら雨水は、蒸発してできた蒸留水、つまり純水なのですから。
降り始め10分くらいの雨は空気中の汚れを少し含んでいますが、その後で降り続いている雨はとてもきれいです。
だから雨水は、散水はもちろん、トイレにも、そして洗濯にでも使えるのです。
特に雨水は、水道水や井戸水と違ってミネラルを含まないので、洗剤を溶かしてもせっけんカスができません。だから、洗濯や洗い物に最適です。
しかも、水道と違って浄水や送水のために電気を使う必要がないので、省エネでもあります。
さらに災害時に水道がとまっても、雨を溜めておけば安心。給水車に並ぶ必要も、苦労して水を運ぶ必要もありません。また大雨が降った時、地域のみんなで雨水をためれば、水路や川に流れ出さなくなるので、下流の水害を起きにくくすることにも役立ちます。
楽しくて、快適で、省エネで、そして安心。
雨水活用は、ほんとにいいことづくめです。
碧いびわ湖では、散水用の小型タンクのお届けと設置のサポートから、洗濯やトイレにも使えるような雨水活用システムの設計・施工、さらに、雨水活用に関する学習会での講師派遣まで、雨水を活かした暮らしづくり、地域づくりを全面的にサポートいたします。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください♪
1.雨水タンク・雨水活用システムって?
【小型雨水タンク】 庭の水やり・雑用水に
まずは手軽に始まられる雨水活用が、小型の雨水タンクの設置です。
容量は100~300Lくらいで、庭の水やりや洗い物などに使えます。
雨水は塩素が入ってないので植物にもいいし、魚の水槽の水にも最適です。
ちょっとした洗い物にも使えます。
もちろん、水道代も節約できます。
非常時には、トイレの流し水や洗い物などに大活躍。
給水車に並んで重たい水を家まで運ぶ必要もありません。
雨をためることで、洪水防止にも一役貢献。一つ一つは小さなタンクも、みんなで取り組めば大きなダムと同じ役割を果たせます。
大津市 Mさん
屋根と壁のリフォームに合わせて、樽製の雨水タンクを設置されました。大津市の助成金も活用。
参考記事雨水樽設置!in 大津(2011年9月)
http://aoibiwako.shiga-saku.net/e685444.html
草津市 Nさん
新築の際、樽製の雨水タンクをとりつけられました。庭の水やり用です。
参考記事樽製の雨水タンク、稼働♪」(2011年4月)
http://aoibiwako.shiga-saku.net/e608195.html
近江八幡市 Tさん
お庭の草木や野菜の水やりに雨水を使われています。
阪神大震災での経験から、非常時の水としても確保されています。
(タンク: ホームダム250L グリーン)
参考記事: 「心地いい庭のつくり方(Tさんの庭を訪ねて)」(2010年12月)
http://aoibiwako.shiga-saku.net/e566119.html
大津市 比叡平のみなさん
地域の皆さんでの学習会をきっかけに、仲間で一斉に小型タンクを設置されました。
省エネと、地域の緑化と、防災に。ぜんぶで1.4トンが溜められるようになりました。
(タンク: ホームダム250L まる140L)
参考記事: 「比叡平のお仲間で、雨水タンク7基を共同設置!」(2013年8月)
http://aoibiwako.shiga-saku.net/e954545.html
主な取扱品の仕様と価格の一覧はこちらからご覧ください。
→「家庭用雨水タンク 仕様・価格表」
http://www.aoibiwako.org/document/sumai/catalog_amamizu_tank.pdf
各製品の詳細については下記メーカーのホームページからご覧いただけます。
ホームダム 250L 110L (コダマ樹脂工業株式会社)
まる140 (丸一)
樽200年シリーズ(シップスレインワールド)
【雨水活用システム】 洗濯、トイレ、防災用にも
一軒の屋根に降る雨は、一日あたりに平均すると、数百リットルもの量になります。
この雨水を大きなタンクでためて、宅内に配管し、洗濯やトイレなどにも使えるようにするのが雨水活用システムです。
特に、雨水の良さが活かせる洗濯での活用はおすすめです。雨水はミネラルをほとんど含まない天然の軟水なので洗いあがりがさっぱりして、せっけんの使用量も減らすことができるからです。
タンクは、地上タイプと地下タイプの両方が選べます。新築時に工事をするのがいちばん効率的ですが、リフォームでも工夫次第でいろんなことが実現できます。
コストは、条件によっても異なりますが、資材費と施工費を含めて、地上設置型で30~40万円程度、地下設置型で50~60万円程度が目安です。
草津市 綾さん
駐車場の下に地下タンクを設置し、洗濯、トイレ、散水に使用されています。
(タンク:地下タンク3.2t)
参考記事: 「街の中でも、つながれる。(身近な自然とつながる住まい)」(2013年6月)
http://aoibiwako.shiga-saku.net/e938516.html
守山市 Fさん
リフォームで地上タンクを設置し、洗濯と庭の水やりに使用されています。
(タンク:地上タンク0.9t)
参考記事: 「リフォームだって、できるんです。(雨水&太陽熱)」(2014年6月)
http://aoibiwako.shiga-saku.net/e1051810.html
湖南市 Nさん
リフォームで地上タンクを設置し、洗濯と庭の水やりに使用されています。洗濯機の風呂水ポンプ機能を活かしました。
(タンク:地上タンク1.8t)
参考記事: 「洗濯機のポンプを使って雨水洗濯」(2015年1月)
http://aoibiwako.shiga-saku.net/e1117122.html
3.雨水活用 Q&A
雨水活用を始めてみたいと思った時に、気になる疑問点についてQ&Aでまとめました。
Q.
雨水って、きれいなのですか?酸性雨、PM2.5、黄砂、さらには放射性物質などの話を聞くので心配なのですが。
A.
はい、きれいです。
降り始めの雨は、大気中に浮かんでいる酸性物質やPM2.5などを取り込んで降ってきます。しかし、降り始めの5~10分程度で、それらの物質はほとんど洗い流されてしまうので、そのあと降っている雨は、ほぼ純水といっていいほど、きれいな水なのです。(雨はもともと蒸留水ですから、雲から降りはじめた時点では、ほとんど不純物を含んでいないのです。)
したがって、タンクの中には、少しは酸性物質などもとけこみますが、そのあとに降ってきた雨で希釈されるので、身体に影響を与えるような害をあたえることはありません。また、東日本大震災のあとで調査された結果では、この事故で放出された主たるセシウムについては、タンクの底に沈殿した塵や埃に吸着しており、雨水そのものからはほとんど検出されなかったことが明らかになっています。
※詳しくは下記記事をご覧ください
「福島原発事故による雨水タンクの放射能汚染調査~調査結果と雨水活用の安全性~」寄稿:福井工業大学 准教授 笠井 利浩
http://www.skywater.jp/amamizu_pdf/amamizu58.pdf(PDF・8~9ページ)
「あまみず no.58」2012年4月・雨水市民の会発行
実際に雨水タンクから取り出した雨水です。
Q.
雨水はどのように集めますか?また、どんなタンクで溜めますか?
A.
建物にとりつけられた竪樋(たてどい)から「雨水コレクター」と呼ばれる装置でとり出すのが一般的です。
コレクターには、フィルターがついているので、葉っぱや虫などはろ過されます。
こうしてとりだした雨を、タンクに溜めます。
タンクは、小型のものだとポリエチレン製かウィスキー樽を使ったものが人気があります。ステンレスや陶器製のものがもあります。
また、大型のものの多くは樹脂製で、地上に置くタイプと地下に置くタイプがあります。
Q.
タンクの中で水がくさったり、藻が生えたり、虫がわいたりしないのですか。
A.
大丈夫です。先に述べたように、雨水は基本的に、純水なので、ほとんど栄養分がありません。また、タンクは、光も虫も入らないようにしてありますので、藻が生えることも、虫がわくこともありません。
Q.
家の屋根くらいの面積で、ほんとうに何百リットルとか何トンという雨がたまるのですか?
A.
はい。たまります。
試しに計算してみましょう。
彦根の年間降水量は1570mmですので、1日あたりにすると約4mmです。
たとえば樋がかかっている屋根の面積が5m×10mだとすると、屋根の面積は50平方メートル。
この屋根に4mmの雨が降ると、
50m2×0.004m(4mm)=0.2m3(t)ですから、
200L(お風呂約1杯、ドラム缶1本分)がたまる、ということになります。
実際には、雨が降る時は10mm、20mmといった単位で降りますので、1回の雨で1tくらいの雨水がたまることも、決して珍しいことではありません。
Q.
費用はどのくらいかかりますか?
A.
散水用などの小型の雨水タンク(100~300L)を庭に設置するのであれば2~10万円程度、大型の雨水タンク(1~3t)を地上に置いて洗濯やトイレなどに使う場合は30~60万円程度、同様の用途で、大型の地下タンク(2~5t)を設置する場合は50~80万円程度です。(これまでの実績からの概算です。工事費・消費税込み)
4.設置補助金・助成金
滋賀県内では現在、大津市、東近江市、草津市で、京都府では京都市や京田辺市などで雨水利用についての補助金・助成金制度があります。詳しくは各市の窓口にお問い合わせください。
【大津市】
建物:戸建住宅、集合集宅、事業所
地域:大津市公共下水道認可区域内
施設:貯留タンク(100L以上)
助成額:対象経費の2/3
上限4万円
問合せ:大津市建設部河川課
077-528-2783
HP:大津市企業局「雨水貯留浸透施設設置助成金について」
【東近江市】
建物:住宅、自治会での共同利用
地域:東近江市内全域
施設:(1)貯留タンク(100L以上)
(2)浄化槽の再利用工事
助成額:工事経費の1/3
上限6万円
問合せ:東近江市生活環境部生活環境課
0748-24-5633
HP:東近江市「雨水貯留施設設置奨励金支給事業」
【草津市】
建物:住宅
地域:草津市内全域
施設:貯留タンク(100L以上)
助成額:対象経費の1/2
上限1万円
問合せ:草津市環境経済部環境課環境グループ
077-561-2341
HP:草津市「雨水タンク設置費補助制度」
【京都府内】
雨水タンク(マイクロ呑流)設置補助について
HP:草津市「雨水タンク設置費補助制度」
5.その他、雨水利用に関する情報いろいろ
カテゴリ「雨水タンクのある暮らし」で、雨水利用の実例や関連情報を掲載しています。チェックしてみてください。
→「雨水タンクのある暮らし」
http://aoibiwako.shiga-saku.net/c21990.html
いかがしたか?
この記事をお読みいただき、少しでも雨水活用を始めてみたい、と思っていただけたなら、とてもうれしいです。
あなたからのご一報を、心よりお待ち申し上げております。
●お問い合わせ先
特定非営利活動法人 碧いびわ湖 (旧滋賀県環境生活協同組合)
521-1311滋賀県近江八幡市安土町下豊浦3番地
電話 0748-46-4551
FAX 0748-46-4550
Eメールinfo☆aoibiwako.org
※「☆」印を@に変えてください。
担当 村上 悟
<<身近な自然とつながる住まいへ(碧いびわ湖の住まいづくり)
2009年07月31日 Posted byaoibiwako at 19:19 │Comments(0) │★雨水タンクのある暮らし
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