(話題)人口減少社会って??

配送員ねぎやまです。

>みなさん

 「土木学会誌」ってご存知ですか?

 私は、最近、はじめて知りました。
 「学会誌」とは思えない、しっかりした雑誌です。

 その新年1月号の特集が「人口減少時代の国づくり・
 まちづくり」でした。

 特集全体も、たいへん読み応えがあり、知的な示唆に
 あふれていました。そして、その中でも、特に、私の興味
 をそそったのが、

 丹保憲仁さんという土木学会会長(元北海道大学総長、
 放送大学名誉教授など)のインタビュー記事でした。

 *

 いくつか、気になったフレーズを、引用させていただき、
 ご紹介させていただきます。

  *

 今後、食料も水も油も、長距離大量輸送でも容易に
 手に入らなくなれば、それぞれの地域で自立してい
 くことが求められる

 新たな価値観は、毎日毎日、暮らしの中で試行錯誤
 しながらつくり上げていかなければなりません。

 みんなが言うようにならなければ社会は動きません。

 飲み水だけを水道で供給すればいい。他の用途の水
 は下流の水域で循環させたらいい

 近代の教育は部分人間を育てるだけで、全人的な多
 機能人間は育てられません。

 次の時代は、一人の人間が一つの能力しかないよう
 な単能社会から、複数の能力を持つ複能社会になる
 と思います

 一生涯かかって勉強をする。ですから、大学はどこ
 へ行こうと構わないし、必要なときに、そのとき勉
 強をすればいい。

 魂のない状態が一番怖い

 大学のブランドではなく、個人の能力を認めてやれ
 る社会

 *

 出典:
  土木学会誌 no.96(2011年1月号)
  http://www.jsce.or.jp/journal/thismonth/201101.shtml

  特集:人口減少時代の国づくり・まちづくり
  記事1 
  インタビュー
  人口減少をチャンスととらえ、日本が新文明を創造しよう
  丹保憲仁
  名誉会員 北海道大学名誉教授 土木学会第89代会長

(以上)   


雨水タンクのある暮らし(4) 心地いい庭のつくり方

【住まいづくりのススメ】
雨水タンクのある暮らし(4)

 <PDF版/378KB>
 →ダウンロードして読む
    http://www.aoibiwako.org/catalog/flyer_b4_usui_2011winter.pdf
 

心地いい庭のつくり方~Tさんの庭を訪ねて~


 一歩足を踏み入れただけで、「あ、心地いい」と思える庭、ありませんか?この夏に雨水タンクを新調された近江八幡市のTさんの庭もその一つです。飾らないけど彩り豊かで、親しみやすくあたたかい。どうすればそんな庭ができるのでしょう。Tさんを訪ね、庭づくりと雨水利用の実際をお伺いしました。



交ざり、つながる、暮らしの庭
 Tさん宅を訪ねたのは11月末の肌寒い日。夏は緑でいっぱいだった花壇も土があらわになっていました。花を植え直す準備をされているのかと思ったら、「ニラとネギを植えたの」と小さな苗を指すTさん。あれ、ここは花壇のはずじゃ?と動揺した僕に「その隣には花の球根も植えてあるのよ」とTさん。あ、そうか、野菜と花、一緒に植えていいんですね。
 裏口にまわると、卵の殻がネットに入って木の枝にぶら下がっていました。卵の殻を砕いて畑で苗の周りに撒くと、虫をよせつけない効果があるそうです。木の根元にはコーヒーかすも撒かれていて、これは畑の肥料になるそうです。近くに生えたハランの葉はお寿司の飾りに、そのそばの月桂樹は調理に使って…。
 花と野菜が「交ざり」あった自然さと、台所と草木と土が深く「つながり」あった温かみが、Tさんの庭にはありました。

じょうろに汲んで、ゆっくり水やり
 Tさんが雨水タンクを設置するのはこれが2回目。7年前に購入した樽製のタンクが痛んだことがきっかけでした。
 今回設置したポリエチレン製の「ホームダム」は、蛇口のコックにホースをつなぐこともできます。でもTさんはじょうろに汲んで、ゆっくりと水やりをされているそうです。
 きっと植物が大好きなTさんにとって、水やりは「作業」の時間ではなく、「お話」の時間なのでしょう。
 「なんでこんなにいいもんが広がらないんやろうね」雨水タンクを眺めて、Tさんは首をかしげます。

子どものときの想い出と大震災の経験と
 Tさんが土と親しむようになったきかっけは、子どものときの経験でした。
 戦時中、家を焼かれ神戸から疎開した田舎で、お父さんは家族のために昼は働きに出て、朝晩は畑を耕していたそうです。子どもの中で一番よく手伝ったのがTさんでした。そのときにお父さんから受けた手ほどきと、手伝いの合間にこっそりと食べた苺の甘い味が、Tさんの原点となりました。
 雨水利用をはじめたきっかけは、阪神大震災でした。
 Tさんのお母さんがお住まいだったご実家は激震地域の東灘区。家屋の倒壊は免れたものの、震災直後から水道が通じなくなりました。給水車だけでは水が足りず、洗濯のために住吉川まで通ったというお母さんのお話を聞き、雨水を溜めることの大切さを思い知ったそうです。
 Tさんとお話して感じたことは、ご自身の経験と感性、そしてご家族を大切にされている、ということでした。人の目を気にして格好をつけるのではなく、自分と家族にとっての「心地よさ」と「安心」を追求し、形にしていくことが、結果として訪れる人にも心地よい庭をつくることになるのかもしれない、と思いました。



はじめませんか?雨水タンクのある暮らし。
(利用案内)雨水タンク・雨水利用システム
  http://aoibiwako.shiga-saku.net/e566133.html

(2010年12月)  


2011年01月27日 Posted by aoibiwako at 21:15Comments(0)★雨水タンクのある暮らし

雨水タンクのある暮らし(3) 雨水、洗濯に使ってます♪

【住まいづくりのススメ】
雨水タンクのある暮らし(3)

 <PDF版/905KB>
 →ダウンロードして読む
    http://www.aoibiwako.org/catalog/flyer_b4_usui_2010autumn.pdf
 

雨水、洗濯に使ってます♪


 雨水は、水道水よりも洗濯に適しているらしい、ということは以前にご紹介しましたが、ちょっと抵抗があるなぁ、と思うのが正直なところ。
 そんな折、実際に雨水で洗濯をしている方が京都にいらっしゃるとの情報を得て、お宅を訪ねました。京都・雨水の会会長の上田正幸さんのご案内のもと、京都で私たちが目にした光景は…?


水やりだけじゃ、使いきれなくて。

 お訪ねしたのは京都市左京区、山本喜久子さんのお宅。京阪出町柳駅から狭い路地を5分ほど歩いて着きました。



 4年前、テレビで知ったのをきっかけに雨水利用を始められた山本さん。まずは散水用にと、200Lのポリエチレン製タンクを設置されました。ところが、「水やりだけじゃ使いきれなくて」。車洗いにと思っても、車庫とタンクは家の端と端。ならば…と思いつかれたのが、洗濯だったそうです。
 最初はバケツに雨水を汲んで運ばれていましたが、さすがの重労働に山本さんもギブアップ。京都雨水の会に依頼し、ドイツ製の雨水コレクターと水中ポンプを使った雨水利用システムを整えられました。



シャワーの水も、もったいない。
 山本さんのお宅には、階段下のスペースを生かした洗濯室があり、二槽式の洗濯機が2台並んでいます。短時間で大量の洗濯物を洗うための工夫です。
 洗濯機の上にあるスイッチを入れると、タンクの中のポンプが回って、洗濯機につながれたホースから雨水が注がれます。濁りはまったくありません。
 雨水は洗浄力も高いので、「雨水で洗濯するときは、洗剤の量を少し減らしています」と山本さん。
 しかし雨水ではすべての水を賄いきれないので、お風呂の残り水も洗濯機のポンプでくみ上げて使い、それでも足りない分を水道水で補われているそうです。
 ふとお風呂に目をやると、なぜか洗い場にポリバケツが。「シャワーを使う時、お湯が出るまでに水が出るでしょ。それももったいなくて、家族にはポリバケツに貯めてもらって、洗濯に使ってます」
 雨水利用を始めたことで、それまで気にしていなかった水の無駄遣いが目につくようになったそう。まさに「住まいが変われば、暮らしが変わる」とは、このことです。



 山本さんが雨水を洗濯に使われたきっかけは、大仰な使命感ではなく、「水やりだけでは水が使いきれなかったから」という、なんとも素朴な動機でした。
 山本さんにとっては雨水も、お風呂の残り水や水道水と同じ、洗い水。
 雨水を「汚いもの」「水道水とは別のもの」と思いこんでしまっているのはきっと、雨水を使っていないから、なのでしょう。
 まず雨水を使うこと、雨水と親しむこと。そこから始まる意識の変化を、ちょっとずつ楽しんでいきませんか。


雨水フォーラム2010 in京都


 去る6月26日、京エコロジーセンターで開催された雨水フォーラム2010 in京都(主催:京都・雨水の会)に碧いびわ湖からも代表の村上が参加し、講演をさせていただきました。
 雨水市民の会・村瀬誠氏による基調講演のキーワードは「流すから溜めるへ」「依存から自立へ」「ライフラインからライフポイントへ」。防災、コミュニティづくり、途上国支援など、現代社会の課題解決における雨水利用の可能性が示されました。
 来年2011年には、雨水ネットワーク会議全国大会が関西で開催される予定です。

(2010年9月)

  NO.4 「心地いい庭のつくり方(Tさんの庭を訪ねて)」(2010年12月) NEW!!
  →ダウンロード[PDF・B4版・378KB]
  ・交ざり、つながる、暮らしの庭
  ・子どものときの想い出と大震災の経験と
  ・雨水ネットワーク全国会議プレシンポジウム

はじめませんか?雨水タンクのある暮らし。
(利用案内)雨水タンク・雨水利用システム
  http://aoibiwako.shiga-saku.net/e566133.html

  


2011年01月27日 Posted by aoibiwako at 21:07Comments(0)★雨水タンクのある暮らし

雨水タンクのある暮らし(2) 雨水利用実践者のお話

【住まいづくりのススメ】
雨水タンクのある暮らし(2)

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    http://www.aoibiwako.org/catalog/flyer_b4_usui_2010summer.pdf
 

雨水利用の実践者に、お話を聞いてみよう。


雨水利用って、実際にやってみるとどうなんでしょう?
実践されている方のお宅を訪ねて、お話を伺いました。


山本悦子さん・俊一さんご夫妻(草津市)

雨水利用歴:7年
タンク:単独浄化槽を転用した
    地下タンク約1t

浄化槽を、雨水タンクに。
 「雨水利用はずっとやりたかったので、この家に単独浄化槽(し尿用浄化槽)を設置したときから、“これは雨水タンクに使えるな”と目をつけていました。」と、ご主人の俊一さん。
 新築から6年後の2003年、下水道に接続する工事のとき、水道業者さんに頼んで単独浄化槽に雨水が流れ込むように細工をしてもらいました。あとはご自身で、ポンプを設置し、ホースを接続して雨水利用を開始。以来7年間、庭木や花の水やりを雨水でまかなわれています。タンクの水が空になることは、めったにないそうです。


晴れも、雨も、うれしい。
 もともとし尿が入っていた単独浄化槽を使うことについて、奥さんの悦子さんはいまだに抵抗があるそうですが、俊一さんは、「きれいなもんやのに」と苦笑い。
 その証拠が、リビングにある水槽。このタンクからくみ上げた雨水で飼われているグッピーには、小さな赤ちゃんがいっぱい!カルキの入った水道水よりも、居心地がいいのでしょうか。
 今年からは太陽光発電パネルも屋根にとりつけられました。太陽光と雨水利用で、「晴れてもうれしいし、雨が降ってもうれしい」
 さいごはお二人、意見がそろいました♪


内藤寿美子さん(豊郷町)

雨水利用歴:7年
タンク:地上雨水タンク300L


水洗トイレは雨水で。
 「私が雨水タンクの設置を考えたのは、トイレを水洗に変えるときでした。」
 家庭菜園も営まれている内藤さん。それまでは汲み取り式のトイレにたまったものを野菜の肥料にされていました。「自分の出したもので野菜を育て、その野菜をいただいて、また、出す・・・という循環がとても気に入って生活していましたから、大量の水を使い、自分の体から出たものを見えないところに押し流してしまう水洗トイレに抵抗を感じていました。」とのこと。
 そんなとき、「やってみよう雨水利用」という本を思い出し、近所の設備屋さんに頼んで雨水タンクを設置。水洗トイレの流し水に使い始められました。


雨水コレクターで目詰まり解消。
 ところが、不慣れな工事ゆえ、月に1回はフィルターの掃除をしないと目詰まりを起こす状態が続きました。
 そこで今年4月、碧いびわ湖に依頼して雨水コレクターを設置。今は目詰まりもなく順調にはたらいています。
 「せっかく空から降ってきた雨を側溝に追いやっておいて、いくらでも使えると錯覚している水道水を大量に使う生活、おかしいですよね。」と内藤さん。さらに雨水を活かそうと、タンクの容量アップも検討中です。


雨水利用って、単に節約になるだけじゃないですね。暮らしの中に、楽しみや安心などの「心の潤い」が訪れそうです♪
雨水利用をもっと知りたい、という方に、おすすめの本とイベントもご紹介いたします。







(2010年6月)

  NO.3 「雨水、洗濯に使ってます。(実践者レポート)」(2010年9月)
  →ダウンロード[PDF・B4版・905KB]
  ・水やりだけじゃ、使いきれなくて。
  ・シャワーの水ももったないない。
  ・雨水フォーラム2010 in 京都

はじめませんか?雨水タンクのある暮らし。
(利用案内)雨水タンク・雨水利用システム
  http://aoibiwako.shiga-saku.net/e566133.html  


2011年01月27日 Posted by aoibiwako at 20:52Comments(0)★雨水タンクのある暮らし

(プレシンポ)「これまでの雨水利用、これからの雨水活用」西宮






※再投稿です。

8月5~6日に大阪で開催される「第4回 雨水ネットワーク会議全国大会 2011 in 大阪」のプレシンポが2月5日(土)兵庫・西宮にて開催されます。
関西初の雨水ネットワーク全国会議の開催。琵琶湖・淀川でつながる滋賀、京都、大阪、兵庫全体で「水を大切にする暮らし」が根付き、広がっていくきっかけにしたいと願い、碧いびわ湖も、実行委員会に参画しています。

=====

阪神・淡路大震災から16年。
いま、あの「水」の課題を防災と環境のためにもう一度考えあおう!

第4回 雨水ネットワーク会議全国大会 2011 in 大阪
(8/5・6開催)
プレ・シンポジウム
「これまでの雨水利用、これからの雨水活用」
~雨水活用に関する制度・規準を考える~

日 時 : 2011年 2 月 5 日(土) 13:00~17:00
会 場 : 兵庫県西宮市民会館・アミティホール 4階 中会議室(401)
西宮市六湛寺町10番11号 http://amity.nishi.or.jp/amity/index.html

=講演・講師=
「寝屋川流域の総合治水対策について」
安岡 政光 氏 大阪府 都市整備部 河川室 河川整備課 主査

「今なぜ雨水活用か」
村瀬 誠  氏 東邦大学客員教授、天水研究所代表

「雨を制御し、活用する建築」
神谷 博  氏 (社)日本建築学会 雨水建築規格化小委員会主査

「洪水防止と健全な水循環再生のための雨水地下浸透」
屋井 裕幸 氏 (社)雨水貯留浸透技術協会 技術第二部部長

=内容=
上記講師による講演とパネルディスカッション
(参加者による質疑・意見交換)

=定員=
100 名(参加無料・事前申込制) 


主 催:雨水ネットワーク会議全国大会 in 大阪 実行委員会
後 援:県民交流広場西宮北口北東地域推進委員会、NPO法人 たまり場、関西雨水市民の会、(社)日本建築学会 雨水建築規格化小委員会、(社)雨水貯留浸透技術協会、 雨水利用事業者の会

=お問い合せ・お申し込み=

下記を明記し、EメールまたはFAXにてお申込ください。
1.参加者のお名前(複数名でお申込の場合は、全員のお名前)
2.会社名または所属団体名
3.連絡先【メールアドレス・電話番号等】(複数名でお申込の場合は、代表者の連絡先)

<兵庫県外の方は...>
雨水ネットワーク会議全国大会in大阪
実行委員会事務局(担当:久保)
E-mail:info★kansaiamamizu.com(★を@にして送信)
TEL:050-5520-3300 FAX:06-6964-2520      

<兵庫県内の方は...>
県民交流広場
西宮北口北東地域推進委員会(担当:中村)
 
E-mail:kenhiroba★zeus.eonet.ne.jp(★を@にして送信)
TEL:0798-66-5881 FAX:0798-66-5886


第4回 雨水ネットワーク会議全国大会 2011 in 大阪
http://www.kansaiamamizu.com/network2011/conference-osaka.html
  


2011年01月25日 Posted by aoibiwako at 00:37Comments(0)イベント情報