【レポート】第1回おうちカフェ(in山科)

こんにちは。むらかみです。
今日は、びわこ未来プロジェクトの企画で、第1回おうちカフェを開きました。
今日訪れたのは、京都市山科区の浅野博子さん宅。旧環境生協では理事兼環境学習委員会の長として、エコライフの普及活動に取り組んでこられました。
約7年前からお住まいのご自宅には、太陽熱温水器や雨水貯留槽も設置済み。その使い心地も伺いつつ、みんなでいろんな話をしましょう、と、集いました。

さわやかな秋晴れの昼下がり。浅野さんのご自宅は、山のふもとの静かな住宅地に建っていました。家に着いてまず目についたのは、まるで雑木林のような素敵なお庭。僕の大好きなドングリの木「アベマキ」をシンボルツリーに、小さな柿の木や花々が、秋らしい自然な色彩を放っていました。

建物全景。屋根の上にあるのが太陽熱温水器です。


門から玄関へのアプローチ

 
その庭を眺めながら、庭や居間にめいめいに陣取ったのは総勢12名。碧いびわ湖から6人、浅野さんのお友達が5人、そして特別ゲストの庭師「だいすけ」さんと。


素敵なお庭に陣取った浅野さんのお友達お二人

やわらかい光が差し込む居間でくつろぐ。

コーヒーは、浅野さんお勧めのグリーンアイズの有機コーヒー。紅茶は、碧いびわ湖でも取り扱わせていただいている片木古香園さんの無農薬有機紅茶。そしてお菓子は、浅野さんの娘さん手作りの、有機素材のパウンドケーキ。
光も空気も、そして食べるものも澄み切った、きもちいいお茶をしながら、お話ははじまりました。


浅野さんの娘さん手作りのパウンドケーキ。緑のばっくがおいしさを引き立てます。

まず浅野さんから、今日の趣旨について説明があったあと、おいしいお茶をいただきながら、ざっくばらんにお話をしました。まず話題の中心になったのは、目の前にある素敵なお庭についてでした。もう数十年くらい経っているかと思うほど落ち着いたこのお庭、聴けば5年前に「リフォーム」したばかりだとか。
「お金をもらって楽しませてもらっています」などとおどけて見せながらも、「ただ眺めるだけでなく、そこに身を置き、楽しみ、味わい、身体を動かして五感を刺激する庭づくりを」という信念を持った庭師「だいすけさん」の姿勢に強く共感しました。

庭師「だいすけ」さん

その後、話題は環境や設備のことに。お子さんのおうちがオール電化にしたけれど、他のエネルギー源が使えなくて不便をしている、という方の声。いくら安くても、原子力発電で作られた電気は使いたくない、という方の声。そして、雨水貯留槽は使ってみたいけれど、虫がわかないか心配・・・など。
「私の時代で終わるならそれでいいけれど、その先のことを思うと…」と、みなさんが口々におっしゃっていたのが、印象的でした。

その他
・マンションで一人住まいしているせいで環境のことを考えるきっかけが少ないと思う
・地元の生協で総代をしているので何かしたい
・女性団体で政策提案をしているが、まずは足元でできることから、と生ゴミ処理にチャレンジしている
など、いろんな想いや実践を語っていただけました。

その後、庭に出て、温水器の引き込み箇所や雨水貯留槽を実際に見学しました。

温水器は、夏はほとんどお湯を沸かす必要がない、とのこと。浅野家では、湯沸かし器に接続しているので、家じゅうの給湯に活躍しているそうです。
現在、浅野さん宅にある温水器はメーカーの製造が中止されてしまったので、今、類似のタイプの温水器を取り扱えるように準備をしているところです。

こちらが温水器。

温水器であたためられたお湯が右下の白いボックスをとおってから、左上の湯沸かし器に入ります。

雨水貯留槽は、以前、環境生協で販売していた「リサイ樽」をご使用でしたが、樽製なので、水がない状態で長い間置くとすきまができてしまうことや、すきまから虫が入って蚊がわくことが改善希望とおっしゃっていました。

雨水貯留樽、「リサイ樽」。エクステリアとしては素敵です。

碧いびわ湖では、これらの点が改善された雨水貯留槽を取り扱えるように準備を進めています。ちなみに、滋賀県内では大津市と東近江市では雨水貯留槽の設置に補助金がありますので、お住まいの方はチェックしてみてください。

さらに浅野さん宅では、近々排水を下水道に接続するのを機に、不要になるし尿単独浄化槽を、雨水貯留槽にしようとご計画中です。トイレの洗浄水に使えるようにして、雨水を有効利用しよう、と。(普通は埋めてしまうのですが、こういう発想をされるところがさすが!)
浅野さんと一緒に考えながら実現していこうと思っていますので、その様子は追ってご報告いたします!

このマンホールの下がし尿単独浄化槽。ちゃんと目隠しをされているのも心憎い演出です。

そんなこんなで、わいわいとやっている間にお開きの時間。今日の出会いに感謝しつつ、それぞれ帰途につきました。

今日、浅野さんにお会いして改めて感じたことは「自分がしたい暮らしをイメージすることの大切さ」でした。
すでにあるものの中で安易に妥協するのではなく、自分の「こうしたい」をきちんと持って、それに共感し、一緒に取り組んでくれる人を見つける努力を続けてこられたから、こんな素敵な住まいをされているのだなぁ、と思いました。

次回のおうちカフェの予定は未定。決まり次第、お知らせいたします♪

待ってるワン♪

  


2009年10月29日 Posted by aoibiwako at 00:43Comments(2)おうちカフェ

第一回おうちカフェ(in 山科)

碧いびわ湖の会員活動「びわこ未来プロジェクト」が
いよいよ始動しました。題して「おうちカフェ」。

エコロジーな暮らしを「住まいづくり」にて体現されて
いる会員さん宅を会場にして、気楽な茶話会のかた
ちで、太陽熱温水器や雨水タンクなどの環境機器を
含めエコロジーな住まい方について学びながら、意
見・情報交換していきます♪

 *

第1回「おうちカフェ」が、山科にて行われました。
詳しいレポートは、下記のページをご覧下さい。
【レポート】第1回おうちカフェ(in山科)
  http://aoibiwako.shiga-saku.net/e348578.html
  


住まいの小学校(2009年10月24日)

琵琶湖博物館で行われた第3回「住まいの小学校」に行って
きました。

「住まいの小学校」は、県内の大工さんや建築士さん、材木
屋さんなどを中心に、木造在来工法住宅を考える会「木考塾
」と、琵琶湖博物館はしかけグループのひとつ「近江昔くらし
倶楽部」との共催による取り組みです。

参加者は、木考塾のメンバーである大工さんや建築士さん、
また、参加されている大工さんの施主さんの姿もありました。
また、琵琶湖博物館からもはしかけのメンバーさんや、学芸
員さんもいらしていました。また、古民家の活用プロジェクト
に取り組む大学生など、多彩な顔ぶれでした。

 *

講演「エコロジー住宅で地震に備える」
今回は、鈴木有先生を話題提供者(講師)に迎え、「わが家
の住まいと暮らし―――エコロジー住宅で地震に備える」と
題した講演につづき、参加者間の意見交換もありました。

メインとなる鈴木有先生の講演は、ほんま聴きごたえのある内
容で、もっと多くの人に聴いてほしいなと感じました。
(以下、記憶の範囲でエッセンスだけひろい書きしますね。)

大震災でわかった伝統構法のねばり強さ
阪神大震災が起こった翌日、手弁当で被害状況を調査して歩い
た二日間の経験を契機にして、伝統構法の民家の耐震性能にき
づき、研究をはじめられました。戦後の高度経済成長の過程で日
本の住まいづくりは、大工職人による木造・伝統構法の家づくりか
ら、次々と開発される新建材を駆使した工業化した家づくりに移っ
てきたそうです。そうした現代工法と、伝統の在来工法とでは、根
本的な考え方が異なります。

地震などの自然の猛威に対する構えを、現代工法が「剛」とするな
らば、伝統的な在来工法は「柔」と言えます。つまり、伝統構法によ
る家づくりは、人智を超えた自然の猛威に対する長い年月、代々に
わたって蓄積されてきた工夫があり、ねばり強さをもっていることが
研究の過程で徐々にわかってきたそうです。

普段の暮らしの見直し
こうした自然に対する姿勢の違いは、家づくりということに限らず、
普段の暮らし方にもあてはまることです。鈴木先生は、伝統構法の
耐震性能を研究し、また、自宅の改修を計画する過程で、自らの暮
らしのあり様を見直すことになったそうです。

特に、自宅の改修計画づくりの発想のもとになったのが、先生が幼
少をすごした近江八幡近隣の暮らしぶりでした。

 ・集落ごとに引き込んだ用水を砂や炭の層で濾して飲み水の使って
  いたこと。
 ・水を桶に汲み置きお陽さまであたためて風呂水に使ったこと。
 ・大便、小便も別々にして、肥料として活用したこと。
 etc.

「かつて」から学び、
  「いま」を見直し、 「これから」を創る

鈴木先生の御宅の「生活用水循環システム」の基本的な考えは、戦
後直後くらいの近江の暮らしぶりです。それをフィルターや活性炭を
用いた浄水法や、真空管を用いた太陽熱温水器、また、微生物を用
いた合併浄化槽など、現代的な技術を駆使して体現されています。
まさに、(「住まいの小学校」を共催する近江昔くらし倶楽部さんが掲
げる)「かつて」から学び、「いま」を見直し、「これから」を創る、という
スタイルです。



講演後の意見交換では、現代工法をベースにしてつくられてきている
建築関連の法制度(特に、耐震性能)に関することや、水循環システム
にかかる設備コストの大きさの話しなど、大工さんや建築家さんなど、
プロのみなさんならではのご意見をはじめ、その他、子どもの頃暮らし
ていたご実家(古民家)の記憶のこと、また、お得なものと良いものを区
別したいねという話し、等々、いろんな意見が出て盛り上がりました。

 *

親玉本舗のお菓子

なお、講演後の意見交換の際には、鈴木先生のご自宅の近くにある
「親玉本舗」のお菓子をいただきました。はじめて食べた「赤飯饅頭」
とっても美味でした!!(自然素材だけの素朴なお菓子で、鈴木先生
の普段の暮らしの楽しみ方がうかがわれました。)

 *

今回、鈴木先生がご自宅に関する講演をされるということで、はじめて、
木考塾さんと、近江昔くらし倶楽部さんによる「住まいの小学校」に参加
させてもらいました。結果としては、ほんまに参加できてよかったです。
こうした場にて、住まいに関する学びを得ながら、碧いびわ湖の「住まい
づくり」に関するムーブメントに活かしていければと思います。
(木考塾と近江昔くらし倶楽部のみなさん、ありがとうございました!!)

 *

木考塾「住まいの小学校」
<第3回>
日時:10月25日(日)13時30分~16時30分
会場:琵琶湖博物館 セミナー室
話題提供:鈴木 有さん(木考塾会員、木構造研究者)
「わが家の住まいと暮らし-エコロジー住宅で地震に備える-」

参考文献:
鈴木有・鈴木ゆみ「雨も嬉し、晴も好し」
(建築防災 2002年2月号、財団法人日本建築防災協会 発行)

木考塾ブログ
http://sumainosyogakkou.shiga-saku.net/e338706.html

木考塾ウエブサイト
http://www.mediawars.ne.jp/~mokkou/

  


青山の「ほんまもん市」


土曜日は、プロムナード青山の手づくり市に寄せてもらいました。

お昼に、プロムナード青山の中を散策してたら無農薬野菜生産者市場「ほんまもん市」というお店を見つけました。

店内では、焼きおにぎりと梅おにぎりが、とってもお得な値段で販売されてて、思わず二個入りをふたついただきました。

対応してくれた若いお兄ちゃんに「どこのお米?」と聞くと、「湖北町です」と。ふと振り返ると、「シバタプラセールファーム」と書かれたポップが。となりには、大戸洞舎さん、針江のんきぃふぁーむさん、中道農園さんのお米もありました。

ほかにも、碧いびわ湖でも扱っている信楽の片木さんのお茶や、平飼の鶏のたまご、お味噌、野菜などなど。

そんなで、お店に入るまで、また、入ってからしばらくは気がつかなかったのですが、そこは県内のそうそうたるこだわりの農家さん大集合なステキなお店でした。

いまのところ、週末に農家さんが交替でお店をあけてるそうですよ。



なお、碧いびわ湖でも、青山の「ほんまもん市」にも出店されてる湖北町の大戸洞舎さんの白米と玄米、もち米、そば雑炊、雑穀と豆のぜんざいや、信楽の片木さん(かたぎ古香園)の無農薬のお茶をはじめ、高島・安曇川のわっかの無農薬米(福原定信さん・英美さmm)、東近江・三津屋の村田農産さんの減農薬米とすぐき漬けなどを、共同購入として月1回、ご自宅までお届けしています。

詳しくは、下記のページをご参照ください。
碧いびわ湖の共同購入
 (ご利用案内)
 http://aoibiwako.shiga-saku.net/e334089.html
  


2009年10月27日 Posted by aoibiwako at 12:47▼配送員のひと言メモ

東坂田舎工房の収穫祭


配送員Nが出入りさせてもらってる栗東の東坂田舎工房(中井牧造さん
・あけみさん夫妻)で、毎年恒例の収穫祭がありました。

主には「米づくり体験農場」の参加者を中心にしながら、東坂の青空市
やその他、中井夫妻のつながりのある人びとがたくさん集ってました。
そしてもちろん、毎年、とっても美味しい料理の数々で参加者のほっ
ぺはほくほくです。

今年のメニューの一例を紹介すると
・新米 今年はニゴロブナを田に放ち育てた日本晴れ
・芋煮 青空市の常連さんたちが各故郷の芋煮レシピを持ち回りです
・石釜ピザ 牧造さんお手製の石釜で焼かれるピザ
・鶏肉 近くの養鶏家中辻さんの平飼いの鶏を炭火で
・ほかたくさん♪

 *

食育講演で「せっけんはみがき」をオススメ
こだわり滋賀ネットワークのつながりで東近江ハンドシェーク協議会の
会長のMさんも来ておられておしゃべりしました。最近になって、碧い
びわ湖であいとうエコプラザ菜の花館の方に置かせてもらってる「パッ
クスせっけんはみがき」を使用されはじめたという話しで盛り上がりま
した。高島・新旭の農家・針江のんきぃふぁーむの石津さんの食育に関
する講演会の中で、合成洗剤のはみがきとせっけんはみがきを比べて、
同じものを食べてもどちらではみがきしているかで味の感じ方が全然違
ってしまう、という話しをされていたのを聞いたのがきっかけで、ちょ
うど菜の花館で(職員のSさんお気に入りの)「パックスせっけんはみ
がき」を購入してくださったそうです。
Mさん曰く、「パックスせっけんはみがき」に替えてから、口内炎がよ
くなった、人におすすめしてる、とうれしそうにお話しいただきました。

はみがきについては、「せっけん運動」を進める全国の生協さんたちが
行った実験でも、合成洗剤はみがきが生物への悪影響を示すというもの
がありました。(古いものですが、碧いびわ湖の事務所にも冊子ありま
す。)

今回は、「食育としても、せっけんはみがきがオススメ」といういい話
を聞くことができました。ありがとう、Mさん。

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今年は、午後から別用があってお昼過ぎにおいとましましたが、思わぬ
出会いもありました。年々、中井夫妻を中心につながりが広がっている
のもうれしいですね。栗東周辺のみなさん、ぜひ一度、東坂の青空市(
毎週土曜日の朝8時〜9時@県道栗東石部線沿いの東坂地先)にお寄り
ください。にぎやかでほっこりした人の輪がありますよ。



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なお、Mさんおススメの「パックスせっけんはみがき」は、碧いびわ湖の共
同購入として、月1回、ご自宅までお届けできます。
もし興味ありましたら、お問い合わせください。

碧いびわ湖の共同購入について詳しくは、下記のページからご覧ください。
碧いびわ湖の共同購入
 (ご利用案内)
 http://aoibiwako.shiga-saku.net/e334089.html