マルダイ粉せっけん びわ湖 ~作り続けて35年~

aoibiwako

2012年04月19日 17:48

マルダイ粉せっけん びわ湖 ~作り続けて35年~
未来につながるお買いもの

 <PDFファイル/B4版/226KB>
 →ダウンロードして読むhttp://www.aoibiwako.org/catalog/flyer_b4_konasekkenbiwako_2012spring.pdf



 碧いびわ湖の原点は、びわ湖の赤潮を発端としたリサイクルせっけん運動です。
 家庭や事業所から出る廃食油を集める→それを原料にせっけんにして買い、使う→廃食油と合成洗剤をびわ湖に流さないようになる→びわ湖の水がよみがえる…。そんな思いで始まった運動を、35年にわたって支えてきたのが、大津・瀬田にあるせっけん工場、株式会社マルダイ石鹸本舗です。その社長でありせっけん焚き職人である中井忠男さんに、今の想いを伺いました。

今が一番楽しい時やねん
 マルダイ石鹸本舗の心臓は、容量約6トンの巨大釜。この釜を使い、廃食油と苛性ソーダと炭酸ソーダを原料にして2日がかりで焚き上げるせっけんづくり。最盛期には8人がかりでやっていた全工程を今は中井さんご夫妻が2人で担われています。火入れから釜上げ(せっけんを釜からスコップで掻い出す作業)までは重労働。若かったころと違い、体調を整えてからでないと焚き始めることができないそうです。
 それでも、「今が一番楽しいときやねん」と中井さん。その理由とは?

油絵と出会って
 「ちょっと上がってて見てってぇな」と招かれた事務所の二階。そこは中井さんの油絵のアトリエでした。壁際に並んだ風景や静物などの作品は穏やかな表情で、荒々しさの漂う工場とは好対照です。
 13年前に、思い切って設備投資をし、余暇を作って始めた油絵が今、中井さんにとって石けん作りと並ぶライフワークとなりました。「しんどいときは、休憩することや。でも、休むだけが休むことやない。違うこと(油絵)に打ち込むことも、休憩なんや」

うちの嫁さんのおかげ
 会社の経営は、決して順風ではなかったそうです。せっけん運動が急に盛り上がり、休みなしで働いたころには、職場で怪我や事故が続いたそうですし、その後無リンの合成洗剤が発売されて運動が低調になると売上は年々減少。
 そうした荒波の中でも、中井さんが今までこの仕事を続けて来れた理由を伺うと…
 「嫁さんのおかげ。嫁さんがおったから、俺が続けられて、運動が続けられた。滋賀県のせっけん運動を支えたんは、運動やない、俺でもない、うちの嫁さんや。」

買い続けてもらえる幸せ
 製造方法ににはさまざまな意見が寄せられるそうです。でも「今の製法で、同じせっけんの品質を維持する努力をする」と中井さん。なぜなら、自分がいいと思うものを作り、それを気に入ってくれた人がいて、買い続けてもらえているのだから、そして、そのことが生産者としての幸せなのだから、と。
 若いころは、「せないかん」という気持ちがあったからしんどかったそうです。でも今は、規模は小さいけれど、生産者としての幸せが実感できていて、油絵という生きがいがある。だから「一番楽しいとき」とおっしゃったのだと思いました。
 今後について伺うと「今まで成り行き任せでやって、ここまできた。だからこれからも成り行き任せでいく」とのこと。
 自分らしく働き、生きるために必要なこと。それは自分に合った仕事を選ぶことだけでなく、買い手とのつながりと、自分の時間をどちらも大切に、幸せと生きがいを生み出していくことでもある。中井さんの背中は、そう語っているようでもありました。


◆製品情報

マルダイ粉せっけん びわ湖


No.006 2kg箱 702円
No.001 3kg袋 835円
(5袋まとめ買い 795 円)


滋賀県とその周辺で集められた廃食油を原料にした地産地消のリサイクルせっけん。水溶けがよく、肌にやさしく、自然界で完全に分解します。
”洗濯用”と表示されてはいますが、掃除、台所など、何にでも使える万能せっけんです。

◆ご注文方法
 →電話・ファックス・Eメールで碧いびわ湖までのご注文、ならびに下記サイトからのご注文を承っております。

◯碧いびわ湖の共同購入ページ
「びわ湖せっけん〜琵琶湖のせっけん運動〜」
http://aoibiwako.ocnk.net/product-group/1

◯電話・FAX・メール
  碧いびわ湖(平日の9:00〜17:00)
  521-1311滋賀県近江八幡市安土町下豊浦3番地
  電話 0748-46-4551・ファックス 0748-46-4550
  Eメール info★aoibiwako.org (★印を@に変えてください)



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