上山田どっぽ村/レポート(1)

aoibiwako

2010年04月02日 18:43

一人前になる。クセをつける。
子どもの未来を考える(連載記事)

 <PDFファイル/B4版/505KB>
 →ダウンロードして読む
  http://www.aoibiwako.org/catalog/flyer_b4_doppo_2010spring.pdf
 ※写真やイラストもあって読みやすいですよ



「うちの子には一人前の大人になってほしい」というのが
親の素直な思い。一方で、大学を卒業しても就職できな
い。就職してもすぐ離職する。フリーター、ニート。うつ、
ひきこもり。といった言葉をよく見聞きします。

親にとって、少なくない学資をつぎこみ、購入するいまの
「教育」。ほんま大丈夫でしょうか?そんな疑問に応える
新しい「学びの場」が湖北ではじまっています。


米をつくり、家もつくっちゃう!

長浜市湖北町上山田、小谷山の麓の山里に「どっぽ村」
はあります。「家も建てる農家」の松本茂夫さん(大戸洞
舎)と、「米も作る大工」の清水陽介さん(エコワークス)が
仕掛人。生き方を模索する若者(どっぽ生)を受け入れ、
(なんと!)お給料を支払いながら農業と大工仕事を身に
つける「どっぽ塾」を行っています。なんでもお金で買う暮
らしから、自分の手でつくる暮らしへ。それが、独立独歩
な「自分らしい生き方」を可能にするどっぽ村の姿勢です。


自立、自活はクセみたいなもん

どっぽ生は、三年後の自立を目指し、農業と大工の現場
で学びます。ユニークなのは働く毎月の日数が年々少な
くなること。その分、空いた時間は自立に向け、自由に使
うことができます。

「自立とか自活とかは、クセみたいなところがある」(松本
さん)、「いつまでもだれかにすがりついていては、自活す
る力は生まれない」(清水さん)。基礎は伝えるが、そこか
ら先は自分の力でつくる。それがどっぽ村の流儀のようで
す。


碧いびわ湖・代表は、どっぽ0期生

ちなみに、碧いびわ湖・代表の村上悟は、どっぽ村がで
きる前の3年間、清水さんのもとで大工修行をし、また、
地元余呉の休耕田で米づくりも実践。どっぽ村の立ち上
げにも尽力した一人で、言わばどっぽ0期生のような存
在です。

滋賀県立大学で自然環境と共生する地域経営を学び、
大学院まで修了した村上も、「たしかなものをもってない
と、子どもにはなにも伝えられない」、「機械として働かさ
れるのではなく、人の役に立ちたいという気持ちで働ける
地域をつくりたい」と言います。


手間ひまを楽しむ女性たち

これまでに5人のどっぽ生が入り、一部はすでに県内の
農業法人に就職するなど独歩をはじめています。この4月
には6人目のどっぽ生が加わるそうです(しかも高卒ルー
キー!)。

またどっぽ生の他にも、たくさんの個性豊かな若者が集ま
っています。その中に、デザイナーの小障子菜々子さん、
森林教育指導員の伊藤利恵さんがいます。「(地域の)外
での仕事量を調節しつつ、手間ひまがかかる暮らしを楽し
みたい」というお二人。

ともにどっぽ村周辺の民家にパートナーと住み、山里暮ら
しを実践するかたわら、湖北の森づくりを伝える情報紙の
編集や、竹炭の利用状況の調査など、碧いびわ湖の取り
組みにも関わり、柔らかい感性を発揮してくれています。

 *   *   *

 <どっぽ村のお米の共同購入してます!>
 →詳しくは、こちらから
  http://aoibiwako.shiga-saku.net/e416504.html

 <春の恒例、山菜摘みあります~(4/11)>
 →詳しくは、こちらから
  http://aoibiwako.shiga-saku.net/e416056.html


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