(感想)高野孝子さん講演と、市長との対談を聴いて

aoibiwako

2011年12月13日 02:26

この間の日曜日は、立命館守山中学・高校で、冒険家・環
境教育活動家の高野孝子さんの講演と、高野さんと守山市
長の対談を聴いてきました。
(開催情報は、こちら
(この時期、イベントが3~4つ重なり、判断が悩ましい
ですね)


※ガイアシンフォニーよりリンク

結果的には、高野さんの講演も、また、市長との対談も、
とても質がよくて、充実したもので、大満足でした。

ただ、子連れ家族の参加が、うちと友達のとこだけだった
のが、ちともったいなかったなと感じました。

 *

高野さんの講演で興味深かった言葉を記憶の限りですが、
ご紹介します。

(世界中に旅に行ってるけど)
●「どこでも、子どもは八歳になれば、なんでもできる」

(ミクロネシア連邦のヤップ島で)
●「一人前の大人だと認められるための三つ条件。
  漁ができる。家が建てられる。掟をすべて理解している」

●「教える」のではなく、
  (気付くための)「環境」をつくること大切。」


※エコプラスからリンク

 *

また、市長との対談では、建設省時代に国際交渉も担当した
こともあるという市長から、TPPなどこれからの日本の国
際交渉なども念頭に、「一般的には、国際社会の中で、我を
通すことが苦手で、ゆずりがちと言われる日本人だが・・」
と言った投げかけがあり、それに対して、まだろくに英語も
しゃべれなかった頃に、「オペレーション・ローリー」とい
う多国籍の若者たちが3ヶ月にわたって自然の中で共同生活
を送るというプロジェクトに参加した経験をもつ高野さんか
ら、

●はじめは、言葉もろくにしゃべれなくて、議論に参加でき
 ないし、なんだかんだ言って、多数派のイギリス人たちの
 中で、少数派の自分の存在をうまく表現できなくて、ほん
 とうにつらかった。

●ただ、共同生活をとおして、徐々に関係ができてくると、
 関係とは、言葉だけでつくれるものではないから、小さな
 ことであっても、自分が提案したことに、周りから賛同が
 あり、それが認められたりすることもあった。

●国際交渉の中において、言語とはあくまでもツールであっ
 て、大切なことは、交渉にあたるその人そのものが、しっ
 かりとした「根っこ」をもっているかどうか、ということ。


などなど、とても興味深い、質の高い議論が展開されていて
楽しませてもらいました。

 *

考え方や感性が「違う」人たちとの間の対話と関係づくり、
というのが、最近の自分にとっての関心事でもあったので、
タイミング良く、いい話題に出会えてラッキーでした。


※amazonよりリンク

また、高野さんが代表理事をされているNPO「エコプラス」
の活動資料も配布されて、拝見しましたが、一読した限りでは
とても素晴らしく、参考になるなと感じました。


(参考)

●映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)第7番』
http://www.gaiasymphony.com/bu/7_cast.html#takano

●中日環境ネット(中日新聞)インタビュー記事
http://eco.chunichi.co.jp/viva/interview/page05.html

●特定非営利活動法人ECOPLUS
http://www.ecoplus.jp/top.php?lang=ja

●日本アウトドアネットワーク プロフィール
http://www.jon.gr.jp/column/rensai/02/pro.html


以上

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