【住まいづくりのススメ】
雨水タンクのある暮らし(2)
<PDF版/273KB>
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http://www.aoibiwako.org/catalog/flyer_b4_usui_2010summer.pdf
雨水利用の実践者に、お話を聞いてみよう。
雨水利用って、実際にやってみるとどうなんでしょう?
実践されている方のお宅を訪ねて、お話を伺いました。
山本悦子さん・俊一さんご夫妻(草津市)
雨水利用歴:7年
タンク:単独浄化槽を転用した
地下タンク約1t
浄化槽を、雨水タンクに。
「雨水利用はずっとやりたかったので、この家に単独浄化槽(し尿用浄化槽)を設置したときから、“これは雨水タンクに使えるな”と目をつけていました。」と、ご主人の俊一さん。
新築から6年後の2003年、下水道に接続する工事のとき、水道業者さんに頼んで単独浄化槽に雨水が流れ込むように細工をしてもらいました。あとはご自身で、ポンプを設置し、ホースを接続して雨水利用を開始。以来7年間、庭木や花の水やりを雨水でまかなわれています。タンクの水が空になることは、めったにないそうです。
晴れも、雨も、うれしい。
もともとし尿が入っていた単独浄化槽を使うことについて、奥さんの悦子さんはいまだに抵抗があるそうですが、俊一さんは、「きれいなもんやのに」と苦笑い。
その証拠が、リビングにある水槽。このタンクからくみ上げた雨水で飼われているグッピーには、小さな赤ちゃんがいっぱい!カルキの入った水道水よりも、居心地がいいのでしょうか。
今年からは太陽光発電パネルも屋根にとりつけられました。太陽光と雨水利用で、「晴れてもうれしいし、雨が降ってもうれしい」
さいごはお二人、意見がそろいました♪
内藤寿美子さん(豊郷町)
雨水利用歴:7年
タンク:地上雨水タンク300L
水洗トイレは雨水で。
「私が雨水タンクの設置を考えたのは、トイレを水洗に変えるときでした。」
家庭菜園も営まれている内藤さん。それまでは汲み取り式のトイレにたまったものを野菜の肥料にされていました。「自分の出したもので野菜を育て、その野菜をいただいて、また、出す・・・という循環がとても気に入って生活していましたから、大量の水を使い、自分の体から出たものを見えないところに押し流してしまう水洗トイレに抵抗を感じていました。」とのこと。
そんなとき、「やってみよう雨水利用」という本を思い出し、近所の設備屋さんに頼んで雨水タンクを設置。水洗トイレの流し水に使い始められました。
雨水コレクターで目詰まり解消。
ところが、不慣れな工事ゆえ、月に1回はフィルターの掃除をしないと目詰まりを起こす状態が続きました。
そこで今年4月、碧いびわ湖に依頼して雨水コレクターを設置。今は目詰まりもなく順調にはたらいています。
「せっかく空から降ってきた雨を側溝に追いやっておいて、いくらでも使えると錯覚している水道水を大量に使う生活、おかしいですよね。」と内藤さん。さらに雨水を活かそうと、タンクの容量アップも検討中です。
雨水利用って、単に節約になるだけじゃないですね。暮らしの中に、楽しみや安心などの「心の潤い」が訪れそうです♪
雨水利用をもっと知りたい、という方に、おすすめの本とイベントもご紹介いたします。
(2010年6月)
NO.3 「雨水、洗濯に使ってます。(実践者レポート)」(2010年9月)
→ダウンロード[PDF・B4版・905KB]
・水やりだけじゃ、使いきれなくて。
・シャワーの水ももったないない。
・雨水フォーラム2010 in 京都
はじめませんか?雨水タンクのある暮らし。
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(利用案内)雨水タンク・雨水利用システム
http://aoibiwako.shiga-saku.net/e566133.html