(レポート)びわ湖のまんなかでなーんにもしない旅

aoibiwako

2010年09月29日 16:57


「びわ湖のまんなかでなーんにもしない旅」に行ってきました。
私が行ったのは、2日目の「湖上学校」。

 ※開催案内はこちらから
 びわ湖のまんなかでなーんにもしない旅
 環境運動家・辻信一さんと学ぶ「沖島夜学2010」&「湖上学校2010」
 http://aoibiwako.shiga-saku.net/e499410.html

朝、大津港から環境学習船「megumi」に乗り込み、沖島へ。
天気が心配されてましたが、なんとかもってくれました~♪


立命館大学の学生スタッフさんと、megumiの乗組員さんが
出迎えてくれました。


沖島に到着。
軽く島内を散策します。どこか同じ滋賀・日本とはすこし違う、
懐かしいような、あるいは、どこか異国のような、空気感がた
だよいます。


漁協の2階でお昼ごはん。
ここで、前日の「沖島学校」から参加されている皆さんや、
ゲストの辻信一さんらに合流。
島のお母さん方がつくってくれた沖島でとれた魚や野菜、
などをつかったお弁当です。

(個人的には、ビワマスの煮付けがイチオシでした)

megumiに再度、乗船し、北湖の中心にむかって出発です。

船内で、辻さんのトークがはじまりました。

megumiは、室内のガラス戸が全面開閉して、船外と一体
と化したような空気感が、サイコーに気持ちいいです。



辻さんのトーク。

アインシュタインの言葉。
マインドセットを変えないと。
文明と文化。
歴史上、ほろびなかった文明はない。
ピークオイルと地球温暖化(気候変動)という文明の危機。
かつてない規模で、ひとつの文明が広がり、地球上を覆う。
グローバリゼーション。
文化が、生命(種)が、ものすごいスピードで絶滅している。
豊かさという幻想。
幻想とは「ないものをあると信じること」
石油はなくならないという幻想。
幻想を超えて、ほんとうの豊かさを問いなおす試み。
トランジション・タウンというイギリスの田舎まちではじまった
ムーブメント。
トランジションとは転換。
まちを転換していこう。
例えば、食の取り組み。
地球上の裏側から石油をつかって、食料を運んでくるという
ことは、石油で食料をつくっているようなもの。
身近な地域から、食料をこれまでは違う流通で、手に入れよう。
ファーマーズ・マーケット。
世界中で大きなムーブメントになっている。
あるいは、昨晩の嘉田知事や、(今回の企画者の)上田さんが
されてきたような、地域に昔からある暮らしの知恵を掘り起こす
ような取り組み。
沖島は、1000年間、文化を維持してきた。
いま、危機にある。
持続のための方法は、地域、地域によって異なる。
異なるということが文化ということ。

(※あくまでも記憶の範囲のメモ書きです)



途中、沖の白石のわきを通り過ぎました。




その後、まちにまった「びわ湖のまんなかでなーんにもしない」時間。
北湖のほぼ真ん中とおぼしきあたりで、
船が留まり、
エンジンが完全に停止します。

運行していた時とは、比べ物にならない静けさにつつまれます。


そして、ここは湖の上。地上の日常の雑踏から、物理的にも切り離さ
れ、まさに「なーんにもしない」ということの必然性を提供してくれます。

しばしの時間。
みなさん、船内や船尾、屋上で、おのおの自由に時間をすごします。
ベンチに座り、ボーっとする人。
船尾の円いウッドデッキの上に寝そべる人。
この静けさにについて、言葉を交わす人。

しばしの後。
掛け声がかかり、みなさん船尾に集まります。
まだ、船が留まったまま。
辻さん、上田さんの進行でトークが再開。
参加者からの質疑応答など。


所定の時間となり、エンジンが始動。
長浜港にむかって、進み始めました。

長浜港で、半分以上の方が下船しました。

・・・と、ここらで雨がふってきました。
(内心、大津港までの帰り道の夕焼けを楽しみにしていたので、
残念でしたが、まあ、よくもってくれた、と言うべきでしょう)



びわ湖のまんなかでなーんにもしない旅
まさに、そのとおりの、とっても珍しく、とっても贅沢な時間を
すごさせてもらいました。

みなさんも、また、機会がありましたら、一度、
びわ湖のまんなかでなーんにもしない
体験してみてください。


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