真の豊かさ見いだす転期に(脱「GDP神話」)
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京都新聞の4/30に
「真の豊かさ見いだす転期に」
脱「GDP神話」
という社説がでました。実は、京都新聞の元旦の
社説にも、「包み込む力を社会に、地域に」という
見出しで、文末にて、「GDPで計れない豊かさ」と
いう言葉がでてきていましたが、それにつづき、よ
り具体的に、GDPに代わりうる新たな指標につい
て紹介されています。
GNP(国民総生産)
GDP(国内総生産)
GNH(国民総幸福)
GPI(真の進歩指標)
ちなみに、社説の中で、滋賀大学経済学部の中野
桂教授らのグ研究ループが独自にGPI計測を手が
けていることが紹介されています。
社説による、GPIとは、GDPでは考慮されない犯罪
や家庭崩壊、環境破壊などのコストを控除(差し引く)
一方で、ボランティア活動や家事労働などの価値を
加算する手法、と紹介されています。
つまり、GDPでは、例えば、人間の幸福に相反すると
思われる「環境破壊」のような現象が進んだ場合でも、
その対策にかかる金銭的なコストさえもが、「豊かさ」
の指標とされるGDPの数値を押し上げる、という矛盾
があります。
逆に、福祉事業にかかるボランティア活動のような、
それが増えること人びとの幸福が増大しそうなことで
あっても、金銭的な数値として現れないために、GDP
の数値には反映されません。
そうした矛盾を差し引きすることで、
より「人びとの生
活実感に近い」、豊かさの指標を、というのがGPIの
考え方になります。
とっても興味深いですね~。
ちなみに、
6/6に行う「碧いびわ湖フォーラム」に、中野
桂先生にもご参加いただけます。楽しみです。
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