形になるまでは20年。地域再生大賞授賞式にて。

aoibiwako

2011年03月06日 16:37





先週末、東京で開催された地域再生大賞の授賞式に招いていただきました。

講演やパネルディスカッション、その後の懇親会でみなさんとお話した中で印象に残った言葉は、以下のような言葉でした。
・「最終的に行きつく地域の姿を具体的にイメージして取り組むことが大切」
・「小さい単位から大切にしていくことが大切」
・「これからは文化のある地域に人が集い、にぎわう」
・「ピンチは、ものを変えるチャンス」
・「虚心坦懐で、与えられた条件をきちんと知ることが大切」

中でも、たまたま授賞式で隣に座った高松丸亀町商店街振興組合の古川康造さんの話はとても興味深いものでした。
商店街の活性化のためには、土地の「利用権」と「所有権」を切り離すことが必要、という考え方のもとに、所有者から60年間の定期借地権を借り受け、 商店街全体をデザインし直してまちづくりをし直している、という事例です。
一番大きかった壁は現行の法律だったそうですが、それを一つ一つ、中央官僚にもはたらきかけをして変えてこられたそう(定期借地権という制度も、丸亀での取り組みの中で設けられた制度だそうです)。
自分たちの地域のあるべき姿をきちんと描き、その実現に向けてたゆまぬ歩みを続けていけば、ビジョンは必ず達成できるのだ、と、改めて信じさせていただくことができました。

他の事例も大方そうでしたが、丸亀では、着想から今日まで、20年かかったそうです。
何事も、まず一定の成果が見えるまで10年。そして形になるまでは20年、かかるようです。

僕らも、まずは今から20年先の暮らし方、滋賀の姿をはっきりと描こうと思います。
それも、今ある現実の把握と将来起こるであろうことの予測をしっかりと建てたうえで。

その上で、取り組みをたゆまず続けていけば、
20年後…
きっと、よりよい社会の中で、僕らはよりよい日々を送っていられるのだと思います。

(むらかみさとる)


関連記事