この冬、エネルギーの自立へ

この冬、エネルギーの自立へ

 節電の夏、みなさんはいかがお過ごしでしたか。碧いびわ湖では「みんなでやろうピークカットキャンペーン」に参加し、平日昼間の電力ピーク削減を呼びかけました。振り返れってみれば、関電管内は10%以上の節電効果。原発なしで夏の電力ピークを乗り切れることが実証できました。
 こんどは、節電の冬がやってきます。実は家庭でのエネルギーの消費量は夏よりも冬の方が大きく、その半分以上が暖房や給湯に使われていると言われます(下図参照)。
 これらのエネルギー源を、原子力や石油やガスによるものから、家庭や地域で自立できるものへと変えていきたいですね。
 放射能汚染にも、地球温暖化にも、石油やガスの枯渇にもおびえなくていい、ほんとうに安心できる暮らしに向けて。

この冬、エネルギーの自立へ
図 家庭でのエネルギー消費量の用途別割合(全国平均)暖房と給湯が半分以上を占めます。 (エネルギー白書2011)

木製二重サッシで快適断熱
 暖房が効かず、部屋がなかなか暖まらない大きな要因は、窓にあります。部屋からの熱損失のうち約半分が、窓から出ていくものだともいわれています。
 その対策として効果的なのが、今ある窓の内側に、もう一つサッシをとりつけて、断熱性能を上げる「内窓」の設置という方法です。
 一般的に出回っている内窓サッシは現在、アルミと樹脂の二種が主流ですが、碧いびわ湖では、「びわ創」(別添チラシ参照)のパートナーでもあるどっぽ村でつくられている、エコワークスの木製二重サッシをおすすめしています。
 このサッシの特徴は、第一に、アルミより断熱性能がずっと高いこと。アルミだとガラスを二重にしてもアルミ枠の部分から熱が逃げて結露してしまいますが、木枠は断熱性能が高いので熱も逃がさず結露もしません。
 第二に、製造にかかるエネルギーがぐんと少ないこと。木製サッシはアルミサッシの約1/100のエネルギーで作れます。
 第三に、材料が地域で自給できること。杉でできていますから、輸入が必要なアルミや樹脂と違って近くの山から調達できます。
 第四に、山里の仕事づくりに役立つこと。木製サッシが普及し、木製サッシづくりが一つの仕事として定着すれば、働き盛りの家族が山里で暮らし、森や農地を守っていくことができるようになります。
 そして第五に、見た目も感触も、温かくてやわらかいこと。部屋のナチュラル感が格段にアップします。

※あまいろだより10号と11号に、喜多亮夫さんによる設置レポートの記事があります。併せてご覧ください。→「木製サッシ体験記」http://aoibiwako.shiga-saku.net/e839331.html

太陽熱こそ、エコ給湯
 「太陽光発電+エコキュート」がエコ、と盛んに宣伝されていますが、本当でしょうか?
 実は、エコノミカル(経済的)ではあれど、エコロジカル(環境負荷が小さい)ではありません。発電ロスや送電ロスを考慮すれば、石油やガスをそのまま使うのに比べてエネルギー効率はあまり違わないのです。
 今、もっともエコロジカルな給湯は、やっぱり太陽熱温水器。電気も石油もガスも一切使わずお日様エネルギーだけでお湯が沸くのですから。冬はあまり温度が上がらないとも言われますが、その主な原因は水道水温が低いことによるもので、実は温水器自体は冬でもしっかり働いてくれるのです。

薪ストーブで森とつながる
 電気や石油やガスがなかった頃からの身近な熱源といえば、薪です。薪を燃やせばCO2は排出されますが、元は空気中にあったCO2ですから問題ありません。
 それよりも薪を使わなくなったことが問題です。松林や雑木林は人が適度に手を加えることで保たれてきたのですが、今は人の手が入らないために立ち枯れが進んでいます。
 いったんこわれてしまった人と森との関係をつなぎ直すのは簡単ではありませんが、いろんな立場の人が力を寄せ合えば、薪の安定供給と適切な森林管理を両立する仕組みも再びつくっていけるはず。
 薪ストーブの設置をきっかけに、身近な森とつながりなおしていくことも、地域でのエネルギー自立に向けた確かな一歩です。


ミニ学習会、しましょ♪
ご家族・ご近所・お仲間でミニ学習会をしてみませんか。エネルギーのことをきちんと考えた暮らしと住まいについて、日頃の経験をもとに、体験も交えてお話させていただきます。素朴なギモンもご遠慮なく。
詳しくは、碧いびわ湖までご連絡ください。

この冬、エネルギーの自立へ


お問い合わせ 「碧いびわ湖の住まいづくりのご案内」
 →http://aoibiwako.shiga-saku.net/e374744.html



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